購入時のチェックポイント‐中古住宅

【誰にでもできる簡単なチェックポイント】

中古住宅を見学、または内見する時に簡単に確認できるポイントです。

見学する物件が空家の状態なら、見学しやすいのですが、入居者が入居中の場合には見学するのが遠慮しがちで、なかなか実行できない場合が多いです。

しかし、勇気をだして、買主さんか業者さんに了解をもらってチェックさせてもらってください。

熱心な買主さん(ご検討者)に思われます。けして嫌な印象にはなりません。

【外回りチェック】

まずは【外観を見てみましょう】

建物の形状確認

少し離れて見てみましょう

おやおや、1階の雨戸部分にひびが?


建物全体の形状

建物の変形・変色をチェックしてみましょう

こんな物件は、まず売りに出てないでしょう。

この画像は極端すぎる例です。(建物は解体ですね。使えない。笑!)

今度は少し建物の近くに寄って見てみましょう。

先程、遠目で見ておかしかった部分に隙間や腐食はないか確認しましょう。

建物の破損・変形・変色の状況を確認してみましょう

壁の内部に水が侵入か?

外壁・基礎部分を見てみましょう

ひび・変色・している場所はないか確認しましょう

特に・基礎(コンクリート)部分のひび割れ


基礎の部分にクラック(ひび)が? 何やら、ひびと水?

・外壁のコーキング部分のひび割れはないか

ひび割れの目安は0.5ミリ(0.5ミリの幅があると水が浸入できてしまいます。)

建物の角の部分にひび。この建物、傾いてないか? ここにもクラックが

基礎部分に腐食はないか確認しましょう。(床下に換気口がある場合に水が外部から入りやすいので基礎部分に腐食はないか確認してみましょう。

【室内のチェック】

生活導線を確認しながら実際に歩いてみましょう。

全体を歩いてみて何か違和感がないか

平衡感覚がおかしくならないか

歩いている時に床が沈み込む場所はないか?

【外回りチェック】したときに変形・変色があった部屋をチェックしてみましょう。

・天井や窓枠に雨漏りはないか?(雨漏りのあった場所は変色しています。)

天井部分に雨漏れの跡 和室の天井部分に雨漏れの跡

【水まわりの設備】

水を実際に出してみましょう。

・赤水が出ないか。しばらく使用してない水道は最初に赤水が出る可能性が高いです。(しばらく、流し続けても赤水が出続けるようなら、配管が劣化している可能性があります。)

赤水が出てきた。

・配管からおかしな臭いがしないか確認しましょう。(臭いの原因を確認しましょう。)

【建物の入隅(いりずみ)】を確認してみましょう。

建物の壁の角を入隅(いりずみ)といいます。

・各部屋の入隅に隙間がないか確認しましょう。(入隅に隙間があると建物が揺れたり、変形していたりする可能性があります。)


部屋の入隅の隙間 部屋の入隅(幅木)の隙間

【点検口を開けて覗いてみましょう。】

・床下に水が溜まっていないか、湿気などが充満していないか具合を確認しましょう。

湿気を感じる。シロアリがいそうだ。

(湿気が多いと白アリに浸食されている可能性が高いです。)

床下に手をいれてみて風気を感じれば、良好な場合が多いです。

【通常時の瑕疵担保責任の対象となる瑕疵”】

基本的には基本構造部分に関わるような重大なものがメインです。

  • 木部の腐食
  • シロアリ被害
  • 雨漏り
  • 給排水管の故障

【中古住宅の耐震性能は?】

過去の大地震の度に建築基準法等が改正され住宅の耐震性能が強化されるようになりました。

建物の施工された年によってどの基準での法律にそって施工されているかがわかります。(でも、建築基準法法は最低限度の基準にすぎません。)

過去の地震 年度 耐震法 強化された内容
旧耐震設計法
1968年十勝沖地震
1971年 旧耐震設計法(改訂) 柱の補強規定の追加
1978年宮城沖地震
1981年 新耐震設計法 中地震と大地震の2段設計(筋交い等の強化)
1995年阪神・淡路大地震
2000年 品確法 耐震等級の表示(建物のバランス・4分割法)

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